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小屋の外から叫び声がする。ルイズたちの声だ。 小屋の窓越しに全長30メイルにも達しようとするゴーレムの姿が見えた。 「何だとッ?!」 「僕はミス・ロングビルが『杖を振る』のを確認してないぞ?」 「フーケはロングビルじゃなかったのか?」 「と、とにかく『破壊の杖』はこれです! 早く脱出しましょう!」 ミス・ロングビルはそういいながら『M72ロケットランチャー』を手に取り、外に出て行ってしまった。 「あ、ああ!」 「そうしよう!」 出て来たとたん、土のゴーレムは三人を執拗に攻撃しだす。 「ロハン!皆を連れて学院に逃げろ! こいつは俺が足止めする!」 「分かった!行くぞ!ロングビル! この状況じゃどこにフーケがいるか分からん!」 「は、はい!」 (さっき『薪に似せた杖』を投げるフリをして振った… まだ、『私がフーケである事実』はまだバレてないようね… それに『露伴』と『ブチャラティ』を引き離した! 危なかったけど計画通り!) 露伴はロングビルと共にタバサ達と合流した。 「あれすごく強いわロハン! 私の炎も、タバサの竜巻も効かないわ!」 「退却」 「ああ、そうしよう。『破壊の杖』はロングビルがGetした」 「ルイズは?」 「あ、あれ?…」 「!あそこ」 ルイズはブチャラティのすぐ後ろにいた。 つまり、ゴーレムのすぐそばである。 巨大なゴーレムの顔に小さな土煙が上がる。 どうやらルイズの魔法のようだ。 「ブチャラティ!!ルイズを頼む!」 「アリアリアリアリアリアリアリ!!!!!!」 「拙いな…!俺の『スタンド』との相性は最悪だ…」 ブチャラティはそうつぶやいた。 先程から、ゴーレムの両足を 『スティッキィ・フィンガーズ』全力で細切れにしているが、土でできた『ゴーレム』は『切断』していく端から再生していく… 「『足止め』する分にはいいんだが…」 ふと、目の端に仲間の姿が映る。 「何ッ!」 ロハンとミス・ロングビルは無事にキュルケたちに合流できたようだ。 問題は、ルイズだ。こちらに走ってくる! 杖を振りかざしながらもこちらに走ってくるのをやめないッ! 「こいつと戦うつもりなのかッ!」 間一髪。 ブチャラティはルイズとゴーレムの間にわが身を入れることができた。 「お前もロハンたちと逃げろ!」 「いやよ!こいつを倒せば、誰も私のことを『ゼロのルイズ』と呼ばないでしょ!」 「何を言っている!いまはそんな場合じゃない!」 スティッキィ・フィンガーズでゴーレムの攻撃を解体しながらしゃべったため、ブチャラティに、少しずつ、だが確実に飛石のダメージがたまっていく… 「だって、ヒック。悔しくて…私…」 「くッ…マズイ… ここはルイズだけでも逃がさなくては…」 「ブチャラティ!!ルイズを頼む!」 「こいつを受け取れ!」 露伴が何かを投げた。 「飛んで飛んで飛んで飛んで…♪」 「回って回って…♪」 「落ち~るぅぅ~~♪」 そのまま露伴が叫ぶ。 「君のそのルーンは武器を持ち、主人を守る意思を持ったときに、又は、心を振るわせたときにその真価を発揮する!」 「おそらく『スタンド』もパワーアップするはずだ!」 今度こそ露伴達は走り去ってゆく。 ブチャラティは『デルフリンガー』を拾った。 右手で握ると、『ローマで体験した精神入れ替わり直後の感覚』にいた感覚だ。 (あの時は、『スタンド』の能力がパワーアップしていた…) (こらならいけるッ!!) 後ろに隠れているルイズに左手を差し出す。 「分かった。俺一人では正攻法でこいつを倒すのは困難だ。 ルイズ。力を貸してくれ。『二人で』あのゴーレムを倒そう」 「…分かったわ!」 ルイズは、差し出されたブチャラティの手を握る。 ブチャラティのルーンが光り輝いていく… そして二人が叫ぶ。 『『スティッキィ・フィンガーズ!!』』 『『アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!!』』 あれほど修復を繰り返していたゴーレムがあっという間に崩れていく… ルイズは実感していた。 (私一人では『ゼロ』だけど、「使い魔」いえ、『仲間』と一緒なら何でもできる!) (今ならそんな気がするわ!) バ―――――z______ン! 『『アりーヴェ・デルチ!!』』 あと、十歩。 そこに行けば、乗ってきた荷車に到達できる。 学院に「救援」を要請できる… 「そこに止まりなさいロハン!それにミス・ツェルプストー!」 声の先には、タバサの喉元に杖を突きつけたミス・ロングビルがいた。 不意に当身でも食らわせられたのか、タバサは気を失っているようだ。 あと、五歩。 だが、立ち止まらざるを得ない。 「まずミス・ツェルプストー。あなたは杖を捨ててもらいます」 「…あなたが『土くれのフーケ』だったのね…」 キュルケは杖を草むらに放り投げた。 「そしてロハン。あなたはこの『破壊の杖』の使用方法を教えなさい。 あなた、『宝物庫』でこの使い方を知っているような話し方をしていたでしょ?」 「僕が話すと思っているのかい?」 「ええ、『この子の命』と引き換えならね…」 「……分かった。『諦めた』。話そう」 「ロハン!…」 「いいか、よく聞け。 まず、リアカバーを引き出して、インナーチューブをスライドさせる。 照尺を立てた後、照準を合わせてトリガーを引くんだ。 最大射程距離は1000メートル。10メートル以内は信管が作動しないからな。 ついでに言っておくが、後方45度、25mにはバックブラストが行くから注意が必要だ。どうだ、簡単だろ?」 「?」 「?何言ってるの?」 ミス・ロングビル、もとい、『土くれのフーケ』は戸惑っているようだ。 「この子の命が惜しくないの?私に分かるように説明しなさい!」 「分かった。まず、そこの、そう。それがリアカバーだ。 それを引き出して…」 露伴が指で指し示しながらフーケに近づいた。 「待って!それ以上近づくんじゃあねーわよ!」 フーケの杖を持つ手に力がこもる。 「分かった。もう近づかない。 すでに一歩『射程内』にはいったからな…」 「?」 『ヘブンズ・ドアー』! 『タバサ達を攻撃することはできない』! 「う、動けない!」 突然、フーケが身動き一つできなくなる。 「もう大丈夫だ。キュルケ。こいつを縄でぐるぐる巻きにしてやれ」 気絶したタバサをお姫様抱っこしながら、露伴が言う。すでに勝利したような表情だ。 「は、はい!」 キュルケはフーケの杖を取り上げ、用意していたロープで縛り上げた。 「何したのよ!答えなさい!」 「僕が『諦めた』といったのは『ブチャラティに僕の能力を隠し通す事』だ」 「あの男、ゴーレムと戦っている最中にも周囲に気を配っている… 本当に戦闘経験豊富なやつだな…」
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使い魔について 「空白の次元」で誕生した6体の使い魔。 彼らの目的は、主人公を名乗る三沢を打ち負かし諭すこと。 しかしながら主人公にはかなわなかったようだ。 空白の次元の消滅と同時に意識を失い石化した。 その後、治安維持局によって回収されたという。 依り代となった決闘者たちも元通りになったようだ。 気になるのは、回収された数が5体であるということ。 赤の使い魔だけは今もなお行方不明である。 左上から、青の使い魔、赤の使い魔、黄の使い魔、 左下から、緑の使い魔、白の使い魔、黒の使い魔、である。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (blue.jpg) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (red.jpg) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (yellow.jpg) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (green.jpg) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (white.jpg) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (black.jpg) 依り代について 使い魔たちが依り代としている決闘者は次のとおりである。 まだ判明していない決闘者もいることに注意されたし。 青の使い魔 依り代:ラメイル 赤の使い魔 依り代:ボルケーノ 黄の使い魔 依り代:アッパヤード 緑の使い魔 依り代:ブランソーズ 白の使い魔 依り代:ライトニング 黒の使い魔 依り代:ダスカロス
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まただ!またやりやがったんだ、オレはッ! 『マン・イン・ザ・ミラー』はいつだって最良なのに、それでもしくじるのは『オレが臆病だから』だッ ジリジリ迫る焦躁に耐えきれず、逃げ出しやがった! 「耐えてみせる」と誓ったオレの覚悟は偽物だったんだ!畜生、畜生! 「もしかして、イルーゾォさん・・・ですか?」 オレは頭の芯がスーッと冷えて行くのを感じた。 名前が知られてる。ルイズには仲間が居た・・・・だが、だから何だ? もう考える必要は無いだろう。この女に『見られた』、ならば『始末する。』それだけ。 女がスタンド使いだろうと何だろうと、この距離で首をカッ切るんじゃあ関係ない。 手慣れた作業だ。何十回と繰り返してる。『仕事』でとどめを刺すのはマン・イン・ザ・ミラーじゃあない、オレの役目・・・・ その瞬間はいつも、オレの瞳はきょろきょろするのをやめて、汗はスッと引き、心臓は静かに一定のリズムを刻む。 多分此所へ来てから、今が一番落ち着いている。 この行為は『呼吸』と同じだから。他人の命を摘み採ることは、オレにはどうしたって必要な事だからだ。 それに、『自分がやった殺人』に怯えるなんて、救いようのない腰ヌケ野郎のする事だぜ。そうだろ? だから静かに、ナイフを取り出して・・・・一度で終わらす。『喉』だ、声も上げさせないッ! 「探してました、イルーゾォさん。早くッ!『こっちへ逃げるんです!』」 なッ・・・・?! 女は間髪入れずに『ナイフを取り出す』オレの手を掴む、ナイフごと! 当然手はサックリ切れて、女は痛みに顔を歪ませた。しかし『手は離さずに』、毟ろ力を込めて引っ張っている! どういう事だ?何が起こった?別に殺しちまうなら今でもいいが、『逃げて』っていうのは何なんだ?! オレは女に、物陰に連れ込まれてやった。他に人の気配はしなかったからだ。それに女は、でかい声を出そうとはしない。 「お、お前。オレを探していると・・・・」 「はい、探していました。イルーゾォさんを、『助けたくて』」 懐疑心を丸出しにしたオレを真直ぐに見つめて、彼女は言い直す。 「あなたの力になりたくて。」 彼女はまず、私は平民です。と言った。『ルイズ達貴族とは違う』のだと。貴族だとか平民だとか、オレには良く分からないが 彼女は使用人そのものの衣服に身を包んで(そう、さっき「貴族様、ボタンを――――」って言っていたメイドと同じ服だ) なんていうか、格差とか差別とか、そう言ったものを感じさせた。 それから、そう。自分は平民だからこそ、あなたを助けるんですよ、と念押しまでする。 確かにオレは貴族になった覚えはない。すると、平民って事になるのか?オレは? オレはまだ、この女を信用しちゃあ居ない。一言一言搾り出す女の首筋を、『いつでも殺せるんだ』と思いながら冷めた目で見下ろしてる。 「平民は貴族に逆らってはいけません。これは当たり前の事で、私達も不満こそあれど、疑った事はありませんでした。」 「・・・・何故?不満なら抗えばいいじゃあないか。」(『オレ達』は、そうした。) 「出来ません!貴族の皆様のような『力』は私達にはありませんもの。何をしたって敵わないんです。 それにですね、出来たって、しません。私は此処の貴族様達のこと、好きですから。」 ふうん、これはつまり、『貴族』ってのは総じてスタンド使いで、『平民』はそうじゃあないと見ていい訳だな? (でもオレは『平民』・・・・つまり貴族どもは全員、『生まれつき』だ。そういう奴も居るって聞いた。) 考えた事も無い・・・・イタリアじゃあ、こそこそしなきゃいけないのはスタンド使いの方だ。 鏡の中には世界がある!なんて言おうもんなら、間違なく頭の病院を勧められる。 だがどうやら此処は(何処だかは分からないが)逆らしい。スタンドの存在が認められ、スタンドの使えない一般人は家畜。 『そういう判断』をする選民気取りの下衆野郎はたまに居たが、国ぐるみで『そう』なのか・・・・ (オレ達のチームにそんな奴は居なかった。スタンド使いであろうと無かろうと、重要なのは『殺すかどうか』だ。) オレは「人は皆平等であるべきだ!」なんて主張するほど聖人君子ではない。むしろ人間の『差』について、肯定的ですらある。 何故ならオレのスタンド『マン・イン・ザ・ミラー』は、そのあり方自体が『オレ』と『他人』を圧倒的に差別するからだ。 それだけじゃあない。オレのチームにはリーダーが居るし、オレの組織にはボスが居る。その『差』をなくしたら、組織は成り立たない。 だが。 『差』ってのは・・・・その・・・・どう言えばいい?下の奴が、上の奴を、尊敬できなくちゃあいけないと思うんだ。 自分より力が強いだとか頭がいいだとかって奴を『尊敬』するのが下の奴で―――― 『尊敬できない』ならば、そこで『上の奴を乗り越える』義務が発生する。オレは、そう思っている。(黙って妬むだけの奴は根暗だ) だからオレはリスクだらけの謀反に賛同した!『覚悟』をし、『死』まで体験したのはボスを尊敬できなかったからだ! そしてそれとは反対に――――オレ達のチームが無事にボスを消し(今頃もう終わってるかもしれないな?)組織がオレ達の手に落ちて。 そんで、そんで何があっても絶対に・・・・リーダーのリゾットだけは、俺の『上』に居るべきだ。 「じゃあお前にとって『貴族』ってのは、やっぱりお前の上に居るべきなんだろう」 「え?は、はい。」 「じゃあ余計に判らないな。何でオレを助けたいんだ?裏切りか?」 「ち、違いますッ!そんな、裏切りだなんてそんな・・・・私はただ・・・・・」 女は目を伏せる。何と無くだが、彼女は嘘をついてはいない気がする。 彼女はオレと同じで、『格差』を肯定していて覆す気は無く、しかし―――― 「あんまり酷すぎると思ったんです。いきなり呼び出して、有無を言わさず動物扱いなんて・・・・幾らなんでもおかしいです! 家族や友人が、居たんでしょう?そこに、そこに帰りたいって思うのは当然だと思います。 だからミス・ヴァリエールが『使い魔が逃げ出した』って言っていたのを聞いて、イルーゾォさんが『拒絶』を選択したのを知って・・・・ 力になるべきだって思ったんです。同じ『平民』の、私が。他に誰が居るって言うんですか?」 小さく震える彼女から、『覚悟』を感じた。 逃がすわけでも、匿うわけでもなく『力になる』と言う漠然とした協力。ただそれだけでも・・・・ 自分の無力を自覚するこのメイドは、強大な敵と戦う程の、強い『覚悟』をして行動に移した。 嬉しい?頼もしい?そんなんじゃない『温かい何か』が心臓の辺りからあふれ出して、全身を包む。 冷静に考えればメイドの娘の一人。スタンド使いでも何でもないただの女が一人味方についたところで、弾除け位にしかならないだろう。 それでもオレは!言うなればすぐ近くにチームの奴らが控えていて、『何も心配する事は無いんだぜ』と笑っているような、 そんな『安定感』みたいな物をひしひしと感じた。 鏡の世界には、いつだって『マン・イン・ザ・ミラー』がオレの側に居た。だから鏡の中はオレの世界だった。安心した。 そして今、外の世界に一人の味方が出来た。まだ名前も知らない女だ。 『鏡の外』は、敵しか居ないわけじゃない。 危険なばかりの場所じゃない。 此処へ来て初めて、初めて・・・・『外の世界』も、オレの世界になったんだ! イタリアに帰って、仲間に「何してたんだ?」って聞かれたら、オレは迷わず答える。「天使に会ってきた。」 あいつ等は思う様オレを笑うだろうな。お前はスタンドからしてメルヘン趣味なんだよ、頭オカしいんじゃねーか?って。 それでも言うよ、オレは。だって間違いなく、『オレには天使に見えたんだから。』 「ど、どうしたんですかイルーゾォさん?!俯いて・・・・具合が悪いんですか?」 「なんでもない!ちょっと、アレだ。くらっとしただけだ。脱水症状で――――アンタ、名前は?」 天使の名は、シエスタと言った。
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「そうよ、みんな静かになさい!」 むっ、この偉そうな声は! 月明かりの下、月よりも赤い髪が跳ね上がった。月のように美しいおっぱいを持つその女は……。 「キュルケ!」 ゴーレムが進行方向を変えた理由が今分かった。 敵の攻撃と味方の自爆でどうしようもなくボロッボロになったわたし達よりも、効きもしない炎を背後から撃ってくる赤毛の方が鬱陶しかったんだ。 「お集まりいただいた皆々様、今から歌劇をおっぱじめますわよ。主演女優はあ、た、し」 ああっ、あの女、短時間でばっちり化粧し直してる! 「なァに格好つけてるの! あんたの炎はこれっぽっちも通用しなかったでしょ!」 「あたしが魔法だけの女とでも思って? 反吐でも吐きながら桟敷席でご観覧くださいな」 「待ちなさいってば!」 「あんたはそこであたしの活躍見てなさいルイズ。近づいたら命の保障はしないわよ」 何かよく分からない。でもとてもまずいような気がする。 魔法が通用しないのにしゃしゃり出るってことは、魔法以外の手段を使うってことよね。 キュルケが使う魔法以外の手段っていえば、使い魔くらいしかないわよね。 キュルケの使い魔っていえば、水をお湯に変える……。 「や、やめなさいキュルケッ! あんたそれで何をどうすれば勝てると思うの!?」 「この子がわたしの中で騒ぐのよ。殺戮こそが全て、闘争こそが生きがい、闘わせろ、闘わせてくれ……って」 無茶苦茶言ってる。 兵隊蟻だってそんなこと考えるかもしれないけどね、だからってドラゴンにかかっていけば踏み潰されて終わりでしょ。 ゴーレムはキュルケを障害物とさえ考えていないようで、全く歩みを緩めない。 「やめてキュルケ! 逃げて!」 愚かな真似をやめさせるため、走り寄ろうとしたわたしの肩に堅く厚い手が置かれた。 「蚤の無謀は勇気とは呼べん」 「ぺティ! あんたキュルケ見捨てる気!?」 「落ち着きたまえルイズ嬢。キュルケ殿の勇気、どうやら蚤の無謀ではないようじゃ」 「蚤の無謀以外の何だって言うのよ!」 キュルケはその場から動こうとしない。足を止めたまま、胸の谷間から引き抜いた杖を天に掲げた。 「ルイズ。まさかあんた、この子が水をお湯にするだけの力しか無いと思っていないでしょうね」 不敵とか大胆とかいう形容のぴったりくるその顔は、いかにもキュルケって感じ。悔しいけどかっこいい。 「あれはあくまでも訓練。この子の力をコントロールするための練習ってやつよ」 杖の先がわなないた。何かが、得体の知れない何かが集まっていく。 「あたしはこの子の力が暴走しないよう制御するための器。あたしだけがこの子の力を抑えることができるの」 ゴーレムがキュルケの目前に、その巨大な足を突き出した。 風圧で豊かな髪がはためき、もっと豊かなおっぱいがプルプルと震えるも、キュルケ自身は両の足でしっかりと地面を掴み、小揺るぎもしていない。 杖を振り、先に集めていた「何か」を飛ばした。一直線に飛んだ「何か」はゴーレムの膝を直撃する。 「何よあれ……」 震えていた。巨大な土の塊が鳴動していた。 歩行時の振動なんてものじゃない、大きな揺れがわたし達のいる所まで響いてきた。 立っているのもやっとという揺れなのに、キュルケは平然とおっぱいのみを揺らしている。 「分子空動波……って名前らしいわ。お味はいかが?」 ただ震えているだけじゃない。何かおかしな形に……膨らんでいる? 縮んでいる? 作ってる途中のシチューみたいな……あれはひょっとして……沸騰している!? ぐっつぐつに煮えたぎって、赤い泥みたいになった土が崩れていく。 崩れた膝では自重を支えることができずに尻餅をついた。キュルケは最初の位置から一歩も移動していない。 三十メイルからなる巨躯が倒れ、強い地響きとともに土の飛沫が飛んできてもキュルケは動かない。 キュルケに達する直前で、飛来した土くれはどこへともなく消え去った。 見てるわたしは何をしているのか全く分からないんだけど、そんなわたしの思いはオール無視、キュルケは追撃の手を緩めない。 謎の衝撃――キュルケ曰く分子空動波――を次々に撃ち込み、 「随分タフなのね……でもそういうところ好きよ。練習台に持ってこいなんですもの」 苦し紛れに伸ばしてきた手を空中三回転で回避した。今度は空から正射を始める。 ってことはフライと同時に使ってるってことよね。やっぱりあれ魔法じゃないんだ。 ゴーレムは全身がまだらな赤に染まり、まともに動くこともままならない。 見下ろし、キュルケは微笑んだ。そりゃもう妖艶に。なんていうか抱いてください。 「それじゃそろそろフィニッシュといきましょう。ギャラリーも飽きちゃうからね」 いやいや飽きてませんって。 破壊の女神が巨人の胸に降り立った。熱くないのかしら。 「分子……地動波」 着地点を中心に、緋色の亀裂が縦に走った。横に、斜めに、縦横無尽に駆け抜けた。 体の部分部分を鉄にして抵抗しようとしているみたいだけど、鉄も岩も同じように沸騰している。 「ドラゴンズ・ドリームやヨーヨーマッとは性質の違う力」 うおっ、タバサ。復活したと思ったらいきなり解説するのね。忙しい子。 「波紋とも違うようじゃ。おそらくはまた別の世界……魔人とでも言うべき力じゃな」 このメンバー、解説役が多いわね。 「な、なんだかよく分からないけど……すごいことしてるってことだけは分かるよ」 マリコルヌ、あんたは別に出てこなくてもいいから。 「濃密な宇宙エナジーを感じます。おそらくは第三平行世界における汎宇宙的生命体の力を借り……」 あんたも引っ込んでなさい。 うっはあ、暑い暑い、ここまで熱が届くってどういうことよ。 キュルケ平気な顔してるけど、あの子神経通ってないんじゃないの? ゴーレムが崩れていく。もうすでに原型留めちゃいないけど、それよりも激しく崩れていく。沸騰が気化に移行しつつあった。 タイミングを合わせたんでしょうね、キュルケがパチンと指を弾くと同時にゴーレムは塵になった。 塵に……ゲホッ、ゲホゲホッ、ちょ、ちょっと、風に乗って流れ……ゴホゴホゴホッ! 「さよなら来訪者!」 「何がさよなら来訪者よ! ゴホッ! フーケはまだその辺にいるかも……ゲホッ!」 「そんなのあたしの知ったことじゃないわ」 無責任よ! ゴーレム倒したんだからフーケも倒す義務がある! たぶん! 「みんな気をつけて! フーケがまだその辺に潜んでいるわ!」 「さすがモンモランシー、素晴らしい推理だ! みんな、警戒を怠るな!」 今わたしが言った事復唱しただけでしょうが。 ま、何にしても気をつけなきゃいけないわね。今のわたし達がボロボロの状態ってのは変わらないわけだもの。 あのレベルの魔法を使う余力は無いでしょうけど、それでも警戒に値するわ。 一人一個師団のキュルケとはるか遠くへ逃げたグェス、マ役リ立コたルずヌ以外の全員で背中合わせに輪を作った。 うっ……臭うと思ったら右隣にヨーヨーマッがいる。何か冷たいと思ったら左隣はワルキューレじゃないの……ひょっとしてわたし嫌われてる? 「しかしこのまま待っていてもいいものじゃろうか。逃げられてもまずいのではないかね」 そりゃそうだけど……でも、こちらから攻勢に出るには視界が悪い。 塵になったゴーレムのせいで五メイル先も見えやしない。キュルケっていつも考え無しなのよね。 学院からの応援を待とうにも、そんなもの待っていれば本当に逃げられちゃう。 かといってこちらから出て行けばいい的よね。 「……手詰まりね」 「まだ」 タバサ? あのね、親友の尻拭いしようって気持ちは分かるけど、あまり無理しない方がいいわよ。 「攻撃する」 眼鏡が……眼鏡じゃない。眼鏡の奥がキラリと光った。 風に流されたのか、それとも確固たる意思の元動いたのか、ドラゴンズ・ドリームが主の前で浮遊している。 タバサが首肯し、ドラゴンズ・ドリームが大きく頷き返した。 いったい何をする気なの? 自分の体よりも大きな杖を頭の上まで振り上げて……え? ドラゴンズ・ドリームに向けて振り下ろした! ……新手のプレイ? 「大凶、決定」 すいません、わたしには趣旨も意味も理解できません。 要するに、タバサがドラゴンズ・ドリームを殴りつけた。ここまでは分かる。 趣旨はともかくとして何をやったかは分かる。で、ここからが理解不能なのよ。 タバサに殴られたドラゴンズ・ドリームは何一つ変わることなく浮遊し続けていた。 なぜか殴った杖の先が欠けている。右前方からくぐもった悲鳴と誰かが倒れたような音。 で、タバサの「大凶、決定」宣言。はい、意味が分かりません。 わたしにできることといえば、次第に晴れていく塵の煙幕を待つことだけ。 少しずつ、ほんのちょっとずつ、視界が開けてきた。月の明かり、星の明かりが中庭を照らす。 四方八方に飛び散る城壁、ゴーレムが暴れた跡、なぎ倒された木、それら破壊された物の中に横たわる人影。 「あれは……ミス・ロングビル!」 「大丈夫ですか、ミス・ロングビル!」 いの一番で駆け寄るわたし。貴族の鑑ね。 付け加えておくと、助け起こすドサクサでおっぱい触ってやろうなんて思ってないわよ。 あーあ、誰がやったのよコレ。頭頂部で立派なたんこぶがぷっくりと膨れていた。 ちょっとつついてみようかな。 「フーケ」 「は? 何言ってるのタバ……」 「動かないで! 動けばお友達の命が無いわよ」 抱き起こそうとしたミス・ロングビルは、わたしの首に腕を絡めて抱き締めた。 背中におっぱいの感触が……ひょっとしてミス・ロングビルって……わたしのことが……。 「お察しの通り、あのゴーレムを動かしていたのは、わたし」 ええそうでしょうね。そうでしょうとも。現実逃避しようとしてましたよ。 しかしミス・ロングビルが土くれのフーケだったなんて。予想もしなかったわ。 「動くなと言ってるでしょう、ミス・ツェルプストー。あなたの力でお友達ごと灰にするおつもり?」 あっ、キュルケが杖を下ろした。闘いこそ生きがいなんて言ってたけど、わたしのことも考えてくれてはいるのね。 「全員近寄るな! 指一本動かせば小娘を殺す!」 普段は絶対に見せない表情でロングビルが怒鳴った。 じりじりと近寄ろうとしていたぺティが足を止める。止めるしかない。 ていうか近寄ろうとしてたのがぺティだけってどういうことよ。あなた達わたしがどうなろうといいってわけ? ああ、どうしよう。このままじゃマリコルヌを超える足手まといだ。 「悪いけど一次撤退させてもらうわよ。そろそろ学院の方も騒がしくなってきたようだし」 人質にとられたわたし、人質をとったミス・ロング……フーケ、手が出せないキュルケ達。 皆が皆焦っていたのに、一人と一匹だけが泰然自若に構えていた。タバサとドラゴンズ・ドリームだ。 「……勇気があるのね。お友達が生きようが死のうがどうでもいいの?」 「ちょっと違う」 ちょっとなの? わたしとしては全然違っていてほしいんだけどな。 「あなたは大凶。すでに決定済み」 「ふん、わけの分からないことを」 フーケは自分の太股のあたりをまさぐった。 「あなたはそこでじっとしてなさい」 今度は胸元をまさぐった。 「じっとしてさえいれば……」 落ち着き無く足元に目をやっている。 「この子は無事に……」 心なしか顔が青ざめてきたような……ゴソゴソと全身を探っていた。 これ、ひょっとして……。 「あの……ミス・ロングビル……じゃなくてフーケ」 二十メイルは離れた木の影から、グェスがこちらに向けて手を振っている。 「何? 今、人質とお話している暇はないんだけど」 そんなこと言いながらわたしの質問に返事してくれるあたりこの人も律儀よね。 手を振るグェスの右手にはわたしの杖が握られ、左手には見覚えのない杖を一本握っていた。アレって……アレよね。 「あなたひょっとして、杖を失くしたんじゃ……」 フーケは動きを止めた。体温が上がり、そして下がり、滲み出た汗が服越しに伝わってきた。 「……そんなわけないでしょう」 ぺティが走った。キュルケも走った。タバサも走った。ワルキューレ軍団も走った。主に押されたヨーヨーマッや大釜背負ったギーシュまで走った。 巻き上がる土ぼこり、かき消された悲鳴、巻き込まれないために逃げ出すだけで精一杯。 ふう。ちょっとあなた達、わたしの分も残しておきなさいよ。
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魔女の手下たち。魔女の自己実現をサポートするとともに、魔女を魔法少女達から守る存在。 使い魔は魔女に与えられた「役割」を持つが、その多くは無能であるか利己的であり、魔女の命令を実行できないでいる。 それどころか魔女に疎まれている手下もいる。 公式によれば魔女に忠実な使い魔はGertrudの手下のみということだが、劇中の描写を見る限りはHolger(上条恭介に酷似したもの以外)なども忠実と言える。 Oktavia von Seckendorffは最初手下を持たなかったことを考えると、生まれたての魔女は手下を持たず、しばらくすると手下を持つようになるようだ。 使い魔は複数存在する場合もある。また時間軸によって使い魔が違う場合も存在する。 また、魔女図鑑やプロダクションノートでは使い魔とみなされていない、結界内で動きまわる存在もある。 魔法少女まどか☆マギカポータブルでは、本編にいない使い魔も追加された。 また、本編で使い魔扱いではなかった存在が、ゲームシステムの都合上使い魔扱いとされているものもある。 魔女はIsabelを除き基本的には喋らないが、使い魔たちは喋ることができる。 内容や使用言語は様々で、ドイツ語であったり、日本語であったり、その逆再生であったり、意味のない叫び声であったりする。 使い魔も単独で行動し、人を喰らうことができる。ある程度の人を食らった使い魔は、親と同じ魔女に成長する。 使い魔を倒してもグリーフシードは得られないので、魔法少女にとって使い魔を倒すのはただ働きとなる。 市民の犠牲に目をつぶって魔女に成長するのを待つか、魔力の無駄打ちを覚悟の上使い魔のうちに倒すかは、彼女らの良心に委ねられている。 名前 アニメ本編に登場する使い魔は、魔女と同様魔女図鑑に名前が掲載される。 魔女と違いこちらは男性名も含まれる。但し男性名を持ちながら女性の服装をしている場合もある。 外伝作品の使い魔の名前は公表されていない。 また、魔法少女まどか☆マギカポータブルで追加された使い魔も名前は不明で、「○○の魔女の手下(ニックネーム)」と表記されている。 バリエーション 同じ使い魔でも、外見や能力にいくつかバリエーションがある。 例えば劇中では、Pyotrが少なくとも3種類のバリエーションを持つ。 ポータブルでは、本編にないバリエーションが幾つか追加された。 他にも、AnjaやDoraのように、変身・変形できるものもいる。 容姿の違う使い魔が、バリエーション違いであるのか別の使い魔なのかを判断するのは難しい。 下記の一覧では、設定資料や作画のタッチなどから同一と思われる使い魔には同一の名前を割り振っている。 そのため、確定したものではないことに留意されたい。 使い魔に関する推測 魔女ファンの推測で、使い魔は、親の魔女が生前、ほんとうに欲しかったものを表すという説がある。 使い魔は魔女の欲しいものを持ってきてくれないが、絶望の化身である魔女は無能な手下しか創造できず、最高次の欲求である自己実現欲求を永遠に満たせないでいるのだ。 名前 コメント
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翠星石の蒼星石に対する歪んだ愛情騒動は水銀燈を始めとする薔薇乙女たちにとって未然(?)に終わった。 雛「翠星石!もうこんなことしちゃめっめーなのよ! SEX MACHINEGUNSのお歌にも『一方的な愛は破滅へと向かう』って歌われてるんだから!」 真「まったく!同性愛にも程があるのだわ!」 銀「SS投下出来なくなっちゃうところだったわよぉ!」 金「そもそもメンバー間の恋愛は(ry」 薔「これじゃホントのれいぷ みー……wwww」 蒼「うぅ…もう僕、お嫁に行けないぃ…(´;ω;`)」 翠「うっ…今回はやり過ぎた気がするですぅ…素直に謝りざるを得ないです… 蒼星石、悪気はなかったんですぅ、どうか許して欲しいですぅ…」 蒼「…本来なら謝って許せる問題じゃないけど、今回だけは大目に見といてあげるよ…翠星石」 翠「ほっ、本当ですか!もう神に誓って絶対襲ったりしないです! これだけは翠星石絶対約束するですぅ!!!」 そして翠星石が有頂天になっている中、他メンバー間で密談が行われていた。 銀「(小声で)ちょっとぉ、あんな簡単に許しちゃっていいのぉ?」 真「(小声で)一旦、距離を置くとか少しお灸を据えてあげたほうがいいと思うのだわ」 雛「(小声で)今回の翠星石にはちょっとキツいおしおきが必要だと雛思うのよー」 金「(小声で)カナも同意かしらー」 薔「おしおき?雛苺…エロいね…」 薔薇水晶はこの単語を淫猥的な意味で解釈しているらしい… それが何故かは薔薇水晶にしか解らない…だって薔薇水晶なのですからww 蒼「(小声で)まーまー、今は翠星石を泳がせておくんだ。この罪は何かと翠星石の弱みにも使えるからね… 気付いていないんだ……!翠星石は……!僕を襲えば襲うほど、自分で自分の首を絞めているんだ……! だから、これくらいは……許してあげようじゃない……!寛容な精神で……!」 蒼「ま、今回の件はこれくらいにして、気になる点数は何点かなーーって…」 銀「ざぁんねんでしたぁ…♥66点だってぇwww真っ赤な顔して頑張ったのに乙よぉww」 真「少し音に乗れてなかったところもあったわ」 雛「まーまー、まだ次があるのー♪」 金「まだ1回目かしらーそう落ち込むことは…」 薔「次があるよ…ガンバ…」 翠「蒼星石…次頑張るですぅ♪」 蒼「…(まさか…早くも僕が初総勘フラグ?うはwwwwなんでなんでなんでwwwぶっちゃけありえなwwwwwwwいw あははははははwwwww……これはもう翠星石O☆SHI☆O☆KI決定だねww)」 一生懸命歌って、襲われたことを寛容な精神で許して、そして本日の支払いフラグ+1 自分の今回の結果は翠星石が襲ってきた不祥事によるものだと八つ当たりをする決意をした そうでもしなければとても精神が持たないのだろう今の蒼星石にとっては… 雛「そろそろ次の人のお歌が聴きたいのー…」 銀「次どぉするぅ?私は暫く聴き手側がいいわぁ~」 翠「私も今は歌う気分じゃぁねぇです…ちっ、ちなみにさっきのことは全く関係ねーですよ! てめーら勘違いしやがるなですぅ!!ただ翠星石はですねぇ(ry 以下延々と言い訳と口実 金「フッフッフ…そろそろこの(自称)天才頭脳派万能型マネージャーの真髄を見せる時が来たかしらっ!」 銀「あらぁ…金糸雀がいくのぉ…ま頑張ってねぇー」 雛「カナリアー、あいt(ry」 翠「おっジャーマネが行きやがるですか?せめて人並み以上に歌いやがれですぅ!!」 金「翠星石もう少し言葉選んでもいいんじゃないかしらー、 それとどの道点数的には人並み以上じゃなきゃ全額支払いフラグがついてきちゃうかしらーー!」 蒼「…あ、次は金糸雀…逝ってらっしゃい…」 金「蒼星石に負のオーラがドンヨリと漂ってるかしらー…」 To Be Continue (13)へ戻る/長編SS保管庫へ/(15)へ続く
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2012年もあとわずか・・・・毎年そうなのだが今年も鉄道界ではいろいろな動きがあった。 路線・車両・列車、それぞれにおいて転機が訪れたものもいる。 また来年は来年で新たな動きが予想されている。 というわけで今回は2012年に起きたトピック、2013年に起きるトピックを紹介して今年を〆させていただこう。 2012年に引退した車両・列車たち 2012年もまたいろいろな車両がその役目を終えていった。 特に今年は新幹線電車が3種も引退しておりその後の展開を考えても、新幹線にとって一大転機が訪れている事は間違いない。 JR西日本100系新幹線電車 山陽九州編第3回でも紹介した通り、第二世代新幹線である100系が完全引退した。 100系は国鉄末期の1985年にデビュー。それまで0系一辺倒だったイメージを一気に覆すシャープな顔つきと新幹線初の2階建て車両が特徴だった。 定期運用は3月14日にこだま766号を以て終了。 3月16日にさよなら運転と称して岡山発博多行きの臨時「ひかり445号」が運転された。 JR東海・西日本300系新幹線電車 なんと第三世代新幹線も同時に引退してしまった。 300系新幹線は1992年に元祖「のぞみ」としてデビューした。 アルミ合金車体・GTO-VVVFインバータ制御と言った新機軸を採用し、最高速度は270km/hに至った。 この300系、そしてのぞみを機にそれまで進歩が止まりかけていた新幹線は再び加速し始めた言って良いだろう。 100系と同じく3月16日にさよなら運転が実施され、東京発新大阪行きの「のぞみ329号」と新大阪発博多行きの「のぞみ609号」が運転された。このうち「のぞみ609号」については100系の「ひかり445号」と岡山駅で並ぶシーンも見られた。 JR東日本E1系新幹線電車 JR東日本の新幹線でもその車生に終止符を打ったものがいる。 E1系は1994年、新幹線としては今までにない「オール2階建て」でデビュー。 「Max」の愛称が与えられ、E1系が使用される列車には「Maxやまびこ」や「Maxあさひ」など頭にMaxが付けられるようになった。 その後に改良版と言えるE4系と合わせてMaxは定着していったが、最高速度が240km/hより速くならず、東北新幹線のスピードアップの障害になりかねないことから東北からは引退。 その後は上越新幹線に従事していたが、東北新幹線のMax完全撤廃の煽りを受けE4系が上越に全て追いやられたところで引退する事になった。 定期運用は9月29日、「Maxとき343号」および「Maxとき348号」を以て終了。 さよなら運転として10月27日に新潟発東京行きの「ありがとうMaxあさひ号」が、10月28日に東京発新潟行きの「さよならE1Maxとき号」が運転された。 JR東海119系電車 愛知県の豊橋駅と長野県の辰野駅を結ぶ、日本一長いローカル線とも言われている飯田線。 その飯田線の顔として30年間活躍してきたのが119系である。 ローカル線に特化した仕様で、一時期は東海道線に居たこともあったが、基本的に飯田線専用として活躍していた。 定期運用は3月17日を以て終了。3月31日にさよなら運転として「119ファイナル号」が運転されている。 JR東日本キハ35・キハ37・キハ38形気動車 まるまるっ☆房総編Lap2でも紹介した久留里線。 そこを走っていた国鉄形気動車もついにその役目を終えた。 本当は夏ぐらいに引退するはずが、ちょっとしたゴタゴタで12月に引退を迎えた。 久留里線は今年で開業100年を迎えているがその節目にタブレット閉塞を廃止しており、急激に近代化が進んだ路線である。 他にも写真はないが引退した車両はご覧の通り ※全部は把握しておりません、あしからず JR東海371系電車 小田急20000形電車(RSE) 共に新宿~御殿場~沼津を小田急線・JR御殿場線経由で結んだ特急「あさぎり」に使用された電車である。 3月16日に定期運用を終了した。 小田急10000形(HiSE) 小田急ロマンスカー一族のひとつで1987年に登場。この時は新しい試みとしてハイデッカー構造を採用していたのが特徴である。 引退とはいっても、一部は長野電鉄に譲渡され「長電1000系」として再出発している。 小田急5000形 1970年代から80年代にかけて増備された通勤型車両。小田急の主力であったが後継車両の増備がすすんだことから3月に引退となった。 流鉄2000系 千葉北部の流山市や松戸市を走るローカル私鉄、通称「流鉄」で走っていた電車。 元々は西武鉄道の701系電車だったが、1994年に譲渡されてきた。 塗装を編成ごとに変え、各編成に「青空」「なの花」「明星」「流馬」という愛称が付いていた。 最後は「青空」によってラストランが実施された。 車両だけでない、列車との人生にも終わりが来たものがいる 急行きたぐに 平成に入ってどんどん消えゆくJRの急行列車。 そんななか大阪と新潟を結ぶ急行「きたぐに」号も定期列車としての運用を終了した。 この列車は世界初の寝台"電車"583系の最後の定期運用としても注目を集めていた。 3月17日以降は臨時列車としてゴールデンウィークに運転されているのを確認している。 まだ全てが終わったわけではないようだ。 寝台特急日本海 急行きたぐにと同じくこちらも臨時格下げであって完全な引退ではないようだが、数少ない定期ブルートレインがまた減った瞬間だった。 大阪と青森を文字通り日本海側を経由して結ぶ特急「日本海」は国鉄時代からの純粋なブルートレインだった。 この日本海がなくなった今、ブルートレインとして走っている寝台特急はもはや「北斗星」と「あけぼの」のみ。 しかも北斗星はJRに入ってから専用改造された列車であり、純粋なブルートレインは「あけぼの」だけになってしまった。 2012年に登場した車両 JR東日本E657系電車 常磐線は関東屈指の特急が良く走る路線である。 その看板たる「スーパーひたち」に今年3月、新型電車が投入された。 それがこのE657系である。 現在常磐線は東日本大震災の影響で相馬~亘理間が不通になっている。 その関係で「スーパーひたち」は上野~いわきの運転にとどめられているが、全線開通した際には仙台まで足を延ばすだろう。 いすみ鉄道いすみ300形気動車 千葉県の房総半島南部を走る国鉄木原線を引き継いだ第三セクター、いすみ鉄道。 他の第三セクターと同じく赤字で苦しい中、国鉄形の気動車キハ52を使用した急行列車やムーミン列車などのアイディアで起死回生を図ってきたが、この2月ムーミン列車用に新型の気動車を導入する事ができた。 接続する小湊鉄道とも合わせて観光客が多く訪れるいすみ鉄道は比較的安泰かもしれない 以下は写真なし JR北海道733系電車 6月に登場。札沼線(学園都市線)の電化開業に合わせ、輸送力増強のために製造された。学園都市線のほか、函館本線・千歳線・室蘭本線でも活躍している。 東武634系電車 10月に登場した観光用列車「スカイツリートレイン」用の車両。 快速用の6050系を改造して生まれた。ちなみに634系は「むさしけい」と読む・・・らしい。 京阪13000系電車 4月に登場した通勤型車両。京阪電気鉄道では4年ぶりとなる新車。 老朽化した2600系の置き換えを目的に製造された。 東京都交通局12-600形電車 2月に都営地下鉄大江戸線用に登場。大江戸線では6両編成の電車が走っているが、今後の輸送力増強を考慮してこの12-600形は8両編成で登場した。 富士急行6000系電車 2月に登場。元はJRの山手線や京葉線で活躍していた205系電車だが、その一部が富士急行に譲渡された。 都会の路線から一転、河口湖や富士急ハイランドへ、また地域の住民のための電車として活躍して行く。 由利高原鉄道YR-3000形気動車 4月に登場。秋田県の由利本荘市内を走る国鉄矢島線を引き継いだ第三セクターの由利高原鉄道にも新車が入った。 1年に1本のペースで増備する予定らしい。 わたらせ渓谷鐵道WKT-550形気動車 4月に登場。北関東のローカル鉄道、わたらせ渓谷鐵道において人気のある「トロッコわたらせ渓谷号」の増発用として自走式トロッコ列車として造られた。 「トロッコわっしー号」に使用される。 2013年のトピック さて、2013年にもいろいろ起こりそうだ・・・自分の知る限り紹介してみよう。 200系新幹線電車の引退 東北・上越新幹線開業以来長らく活躍してきた200系新幹線の引退が2013年3月に決定した。 開業30周年を迎えたばかりのニュースであった。 これでついに新幹線からは国鉄世代の車両がなくなる事になる。 写真は最新型E5系「はやぶさ」と並ぶ200系「たにがわ」 E6系「スーパーこまち」デビュー 東北新幹線「はやぶさ」に遅れ、秋田新幹線「こまち」にも「はやぶさ」と足並みをそろえられる車両E6系が投入される。 おそらく「はやぶさ」との併結運転となるであろうが、この「こまち」には特別に「スーパーこまち」という愛称が付けられる。 新幹線で「スーパー」が付くのは初めての快挙である。 東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始 21世紀に入りどんどんと塗り替えられてゆく首都圏交通網。 今度の相互直通もまた首都圏の鉄道網を変える一要因になるだろう。 これによって東急・みなとみらい・東京メトロ・西武・東武の5社間での相互直通が実現する。 なお、地上にある渋谷駅の東横線ホームはその役目を終える。 しかしこの相互直通と引き換えに、今まで行ってきた東京メトロ日比谷線との相互直通をやめるという。 これに不満を覚えるお客さんも少なくなさそうだ。 埼京線・川越線・横浜線へのE233系新製投入 中央線快速に始まり、京浜東北線や東海道線、京葉線と投入され、今年、宇都宮・高崎線系統にも投入されたE233系電車。 確実に首都圏のスタンダードになりつつある電車であるが、2013年にはさらに埼京線や横浜線にも投入される模様。 この2路線は先にE233が投入された京葉線と共に、山手線で走っていた205系電車の転属先としてファンの間で有名だった。 あおなみ線SL投入実験 名古屋市長河村たかし氏の「JR東海のリニア鉄道館(鉄道博物館)もあるし、SL走らせたら、面白ぇがや」という一言に始まったあおなみ線でのSL走行計画。 あおなみ線は名古屋駅からポートメッセ名古屋やリニア鉄道館のある金城ふ頭までを結ぶ路線であるが、全線高架でホームドアも完備している路線にSLを走らせる事にあたって課題が山積みであった。 そこでJR西日本よりC56形蒸気機関車を借入れ、2月に実験走行をすることになった。 実験に参加する乗客の募集には15000通もの応募があったという。 この実験で本当にあおなみ線にSLが走る事になるのか。 今赤字経営でいっぱいいっぱいだし他にやることがあるんじゃないのか・・・ どうなるあおなみ線! 今年の乗り鉄 最後に自分個人が乗ってきた乗り鉄について振り返ってみる。 なんだかんだで今年も・・・いや例年以上に列車に乗ったと思う。 1月末には中国山地経由で九州に上陸。 引退間近の100系に乗っただけでなく、初めて九州の特急列車にも乗った。 3月中旬は千葉の房総半島を一周する旅に出かけた。 その動機はアニメ「輪廻のラグランジェ」で鴨川市をPRされたからに他ならない。 房総半島だけでなく新しく開業した成田スカイアクセスに乗ったり、開業前のスカイツリーを見に行ったりしている。 3月末日と4月初日は中部ローカルと称し、飯田線や身延線方面へ赴く。 7時間もの走行時間を誇る飯田線普通列車、そして台風による災害から復旧した身延線に乗ってきた。 4月下旬、GW最初の3連休で東北へ。 仙台以北は初めての地で、秋田新幹線こまちと特急つがるで青森まで行き、青函連絡船を見学して 数少ないブルートレイン「あけぼの」で帰ってくるというものだった。 8月中旬の盆休みでは3泊4日という長丁場で山陰・山陽を巡る。 長大な山陰本線・山陽本線で国鉄形の車両に揺られてきた。 11月下旬、信越経由で山形・会津、そして新潟を巡ってきた。 鶴ヶ城や弥彦神社など観光をしてきたり、米沢牛の弁当や喜多方ラーメンなどグルメにも手を出した旅だった。 他にもちょっとしたお出かけでいろんな路線に乗った。 以上を踏まえ、今まで乗りつぶしたのを図にしてみたのがこちら 赤い部分が乗ったところである 【参考】今年100%乗車した路線 JR東日本:内房線・外房線・東金線・久留里線・京葉線・田沢湖線・羽越本線・弥彦線・白新線・米坂線・中央本線(辰野支線)・鶴見線(大川支線を除く) JR東海:身延線 JR西日本:芸備線・山陰本線(仙崎支線を除く)・宇部線・岩徳線・可部線・呉線・赤穂線・山陽新幹線・博多南線 小湊鐡道:小湊鐡道線 いすみ鉄道:いすみ線 銚子電気鉄道:銚子電気鉄道線 京成電鉄:成田スカイアクセス線 北総鉄道:北総線 小田急電鉄:小田原線 静岡鉄道:静岡清水線 天竜浜名湖鉄道:天竜浜名湖鉄道線 名古屋鉄道:築港線・三河線 名古屋市交通局:東山線・桜通線・名城線 名古屋ガイドウェイバス:ゆとりーとライン 豊橋鉄道:東田本線 近畿日本鉄道:内部線・八王子線 和歌山電鐡:貴志線 西日本鉄道:天神大牟田線 熊本電気鉄道:菊池線・藤崎線 日本の鉄道は広い・・・・この時点で約49%・・・・ 未だ半分も達成できてないのだ。 今後はこういった乗りつぶしも考慮に入れてさらなる旅を続けて行くだろう・・・・ それでは皆様、よいお年を
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関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf
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フィギュア野外撮影。 カナは、お出かけが好き。せっかく出かけるなら思い出を残したいんでカメラは必ず持っていく。 でもって撮影するんだけど、自分が写るのが昔から嫌いorz 連れがいる場合でも撮る事は無い。なんて言うか人物を撮るのが苦手・・・ だからといって、風景だけだと誰が撮っても同じ。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (IMG_1141.JPG) これじゃあねぇ。 そこで、お気に入りのフィギュアを連れて行けば風景も大違い。 思い出も強まるねw リア充だらけの場所に、一人で行っても寂しくないよw 個人的には、「ねんどろいど」が顔が大きくてお勧め。 リアル重視やポーズもつけてみたいなら「figma」かなぁ。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (IMG_1120.JPG) 「やてみたい!」って人のために書くと、カナの場合は機材はコンデジ使ってる。 マクロモードはもちろん、背景まである程度はっきり写す必要があるため そこそこのマニュアルモードがあるやつが必要。(絞り込んで撮りたい) カナは、「Powershot SX130IS」を使ってるかしら。 安い(某量販店のポイントで貰ってきたw) 単三電池が使える。 一応、絞り優先モードがついてる。(F8に絞って撮影) あとは、すばやく撮影する技術を身につけて 羞恥心は捨てれば、ラ○プラスよりも楽しい外出ができるかしら。(たぶん) 研究所玄関へ 名前 コメント